宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
 家に戻ると、葵ちゃんが起きていてリビングにいた。

「おはよ!」
「おはよ! 外にいたの?」

「うん。昨日まいた種の花が咲いてたの見てたの。あと、朝ご飯に出す野菜収穫してたよ」

「そうなんだ。朝ご飯は一緒に食べるのかな?」

「うん」

「結芽と宮野くんは、大丈夫なの?」

 宮野くんとのこと、全部葵ちゃんに昨日打ち明けた。それからずっと心配してくれている。

「う、うん。目を合わせてくれないけど……」

「結芽、言える時になったら、ウソついた理由も、結芽の気持ちも、宮野くんに伝えれたらいいね!」

「……うん」

「とりあえず、結芽から何か話しかけてみな?」

「う、うん。でも、なかなか話しかけれなくて」

「とりあえず、まずはおはよーって! あっ、思いついた! ふたりきりになるチャンス作ってあげる!」

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