宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
 ふたりとも服に着替えて、顔も洗ったりしてから宮野くんの家へ。

「おはよ!」

 葵ちゃんがいつものように元気よく挨拶をしながら家に入っていく。

「おはよ」

 小さな声しか出せなかったけど、宮野くんと目を合わせて挨拶をしてみた。また無視されちゃうかな?って思いながら。

「おはよ」

 そしたら、いつもみたいな笑顔はなかったけれど、きちんと目を合わせて返事をしてくれた。

 今はそれだけでいい。
 ただ返事をしてくれるだけで。

 いつもは宮野くんから「おはよう」って言ってくれるから、自分から言うのがなんだか不思議な気持ち。

 ご飯は4人がけテーブルで食べている。

 私と葵ちゃん、宮野くんと新井くんがそれぞれ隣同士に座っている。

 今日のメニューは野菜炒め。

 ハードモードのお肉は、自分で育てるか、どこかで商人を探して物々交換をするかの方法がある。

 でも、イージーモードの時に新井くんが加工された肉を沢山出して、冷凍庫に入れておいてくれたからまだストックは沢山あった。

 朝ご飯中、新井くんが言った。

「ねぇ、小松さん、お花コーナーの畑広げるから、お花担当になってくれる? 実はまだ種あるんだ」

「お花担当? いいよ!」

「じゃあ後で、土を耕したりして一緒にコーナー作ろ?」

「うん!」

「楽しそうだね」

 葵ちゃんも会話に参加して。
 宮野くん以外の3人で話が盛り上がる。

 私は一切宮野くんのこと見られなかったけれど、なんだか斜め向かいに座る宮野くんの視線を感じた。

 ご飯を食べ終えて、みんなで片付けをした。
 そのあと、葵ちゃんがこっちを見て、目をぱちくりさせた。

 ふたりきりになるチャンスを作ってあげるって言ってたけど、今からしてくれるのかな?

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