覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
「たまに思うんです。
 恋をしませんかと私以外の人間が言ってきても、その人と結婚しようと思いましたか?」

 おお、なんという攻めた質問をっ、と吉行たちは思っていたが。

 衣茉はただ、疑問に思っていたことを、今なら訊けそうなので、ぜひ、訊いてみよう、と思っただけだった。

 このあと、他の人が同じようなことを言ってきて。

 そちらの方が妻としての条件がよかったら、あっさり乗り換えられてしまうかもしれないしな……。

 ウエディングドレスを着たまま、森のバス停に放置されるおのれの姿を思い浮かべる。

 何故、森なのかわからないが。

 課長とあちこちの森をウロウロしているし。
 寂しさと不安感がよく表せそうだったからかもしれない。
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