覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
「……課長」
と低く明子が呼びかける。

「あの、今、却下だと言ったとき、私を見ましたが。
 他の女を想定するとき、仮の対象として、私を想定しましたねっ?

 私が却下なのですかっ?」

 明子は八尋につかみかからんばかりになって言い出す。

「どの辺が却下ですかっ。
 美人でやり手でやさしい私のっ、どの辺が却下なのですかっ」

「ゆ、湯村さん、落ち着いてっ」

「私がなにかしましたかっ!?

 いえ、課長に選んでいただきたいわけではないのですがっ。
 将来にものすごい不安を覚えたので、今後の参考に~っ」
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