クールな救急医は囲い娶ったかりそめ妻に滾る溺愛を刻む【ドクター兄弟シリーズ】
今いる店舗は『La mer TOKYO』というビルに入店していて売り上げも大きく、いつも混雑している。

ようやく新しいキッチンの動線に慣れてきて、これから戦力として働かなければならなかったのに、このケガでは接客も裏方も難しい。


「困ったな……」


せめて腕だけでも治ればレジには立てるかもしれないけれど、少し動かすだけで痛みが走る状態ではさすがに困難だ。

ただ、あの子の命が助かったのならと思う自分もいる。


幸い明日はお休み。
電話をして事情を話してしばらく休暇をもらおう。

そんなことを考えているうちに、まぶたが下りてきた。
鎮痛剤が効いてきたようだ。

なるようにしかならないのだから余計なことを考えるより寝てしまおうと思った私は、再び眠りに落ちていった。


翌朝一番で整形外科のドクターに脚のギプス処置を施してもらい、外科のドクターにそのほかの傷を診てもらう。

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