彼女の夫 【番外編】あり
「でも社長、昨日初めて会った・・って仰ってましたよね? 火傷の治療であのクリニックに行ったと部長に聞きましたけど、それだけで社長が恋に落ちるとは考えにくいんですが・・」
「アハハ、さすがにそれはないな。その前後にいろいろあったんだよ」
俺は高澤の肩をポンと叩く。
不思議そうにしている高澤をよそに、彼女の姿を思い出していた。
仕事中は、肩より少し長めの髪をひとつにまとめている。
白衣の下はミント色の薄手ニットだった。
ネイビーの細身のパンツに、靴は確か・・。
「社長? メニュー決まりました? 日替わりでいいですか?」
「え? ああ、頼む」
「ところで、先方からの要求事項なんですが・・」
昼食を取りながら、会議の内容を事前確認させてほしいと言ったのは俺だけれど、もう少し彼女のことを思い浮かべていたくて、思わず苦笑いした。
そういえば。
『痛むようなら、明日の夕方を待たずに来てくださいね』
高澤の話を聞きながら、少しくらい痛くならないかな・・なんて考えてしまう自分がいた。
昨日渡したタコスは、美味かっただろうか。
他の患者にも、俺にしたのと同じように気を配るんだろうか。
聞いてどうするのかと思いつつも、気持ちのどこかで、彼女の中で俺の存在が大きくなっていないだろうかと想いを馳せていた。
「アハハ、さすがにそれはないな。その前後にいろいろあったんだよ」
俺は高澤の肩をポンと叩く。
不思議そうにしている高澤をよそに、彼女の姿を思い出していた。
仕事中は、肩より少し長めの髪をひとつにまとめている。
白衣の下はミント色の薄手ニットだった。
ネイビーの細身のパンツに、靴は確か・・。
「社長? メニュー決まりました? 日替わりでいいですか?」
「え? ああ、頼む」
「ところで、先方からの要求事項なんですが・・」
昼食を取りながら、会議の内容を事前確認させてほしいと言ったのは俺だけれど、もう少し彼女のことを思い浮かべていたくて、思わず苦笑いした。
そういえば。
『痛むようなら、明日の夕方を待たずに来てくださいね』
高澤の話を聞きながら、少しくらい痛くならないかな・・なんて考えてしまう自分がいた。
昨日渡したタコスは、美味かっただろうか。
他の患者にも、俺にしたのと同じように気を配るんだろうか。
聞いてどうするのかと思いつつも、気持ちのどこかで、彼女の中で俺の存在が大きくなっていないだろうかと想いを馳せていた。