彼女の夫 【番外編】あり
『15時にはクリニックを閉める予定です』
俺は、クリニックが入居するビルの1階にあるカフェにいた。
タブレット端末で新聞や経済紙を読みつつ彼女を待っていると、メッセージアプリに着信があった。
あと20分くらいか・・。
「35過ぎて独身って、男も女も絶対何か問題あるよね~」
後ろから、おそらく若い女性の声が突然耳に入った。
問題・・ねぇ。
それも間違いじゃないな。
俺は、どこかで恋愛を怖がっていた。
『あなたが社長だから好きになった』つまり『社長の座にいないあなたを好きになるはずがない』
過去に・・そんな感情を向けられたこともあり、俺は少なからずダメージを負った。
だから、俺は彼女に知られたくないのだと思う。
せめて・・あと少しだけでも。
それはそうとして、彼女がひとりなのは仕事が理由だろうか。
優しくて自立していて、でも可愛らしいところもあって・・。
ま、そんなのはいいか。
いま重要なのは、俺が彼女を、そして彼女が俺を大切な人だと認識し始めたという事実だ。
いつか、お互いのバックグラウンドを話す時が来るし、何かのきっかけで知ることだってあるはずだ。
俺はタブレット端末をバッグに入れ、席を立った。
これから明日の夕方まで、彼女と何をして過ごそうか。
それに、おそらく、今夜は・・・・。
考えるだけで、心なしか鼓動が早くなった。
俺は、クリニックが入居するビルの1階にあるカフェにいた。
タブレット端末で新聞や経済紙を読みつつ彼女を待っていると、メッセージアプリに着信があった。
あと20分くらいか・・。
「35過ぎて独身って、男も女も絶対何か問題あるよね~」
後ろから、おそらく若い女性の声が突然耳に入った。
問題・・ねぇ。
それも間違いじゃないな。
俺は、どこかで恋愛を怖がっていた。
『あなたが社長だから好きになった』つまり『社長の座にいないあなたを好きになるはずがない』
過去に・・そんな感情を向けられたこともあり、俺は少なからずダメージを負った。
だから、俺は彼女に知られたくないのだと思う。
せめて・・あと少しだけでも。
それはそうとして、彼女がひとりなのは仕事が理由だろうか。
優しくて自立していて、でも可愛らしいところもあって・・。
ま、そんなのはいいか。
いま重要なのは、俺が彼女を、そして彼女が俺を大切な人だと認識し始めたという事実だ。
いつか、お互いのバックグラウンドを話す時が来るし、何かのきっかけで知ることだってあるはずだ。
俺はタブレット端末をバッグに入れ、席を立った。
これから明日の夕方まで、彼女と何をして過ごそうか。
それに、おそらく、今夜は・・・・。
考えるだけで、心なしか鼓動が早くなった。