彼女の夫 【番外編】あり
コンコンコン。
ドアをノックし、彼女と視線を合わせてからドアを開ける。
「失礼します」
「おお、来たか。待ってたぞ」
親父は立ち上がり、彼女に笑みを向けた。
「こちら、早坂 蒼さん。ロサンゼルスのメディカルセンターで内科医をしています。俺の大切な女性です」
「初めまして、早坂 蒼です。本日はお招きに預かり光栄です。お心遣い、感謝しております」
「こちらこそ初めまして、玲生の父です。来てくれてありがとう。玲生を、よろしく頼みます」
「・・はい」
『ところで蒼さんは・・』と親父が言いかけたところで、彼女の表情が強張る。
ツッコミどころ満載だから誰に何を尋ねられても仕方がない・・と、彼女は会場に入る前に苦笑していたものの、最も気にしていたのは親父に何を聞かれるかだった。
「皮膚科のドクターじゃなかったか? 玲生が火傷の治療をしてもらったと聞いたはずだが・・」
「はい。元々、日本の大学病院で内科の勤務医をしておりまして、事情があって皮膚科のクリニックに移りました。2年前にロサンゼルスに来てからは、内科の勤務医に戻りました」
「そうだったのか。海外経験のある内科医か・・俺の友人に話したら、すぐにでも連れて来いと言われそうだな」
ハハハと笑う親父に、彼女の表情も少し和らいだようだった。
その後、ノックの音と共に高澤が顔を出し、そろそろ開始時刻だと迎えに来た。
「さぁ、行こうか。ここで長話をしていてもな・・美沙も入れて、またゆっくり」
上機嫌で会場に向かった親父の背中を見て、彼女と俺はホッと息を吐いた。
ドアをノックし、彼女と視線を合わせてからドアを開ける。
「失礼します」
「おお、来たか。待ってたぞ」
親父は立ち上がり、彼女に笑みを向けた。
「こちら、早坂 蒼さん。ロサンゼルスのメディカルセンターで内科医をしています。俺の大切な女性です」
「初めまして、早坂 蒼です。本日はお招きに預かり光栄です。お心遣い、感謝しております」
「こちらこそ初めまして、玲生の父です。来てくれてありがとう。玲生を、よろしく頼みます」
「・・はい」
『ところで蒼さんは・・』と親父が言いかけたところで、彼女の表情が強張る。
ツッコミどころ満載だから誰に何を尋ねられても仕方がない・・と、彼女は会場に入る前に苦笑していたものの、最も気にしていたのは親父に何を聞かれるかだった。
「皮膚科のドクターじゃなかったか? 玲生が火傷の治療をしてもらったと聞いたはずだが・・」
「はい。元々、日本の大学病院で内科の勤務医をしておりまして、事情があって皮膚科のクリニックに移りました。2年前にロサンゼルスに来てからは、内科の勤務医に戻りました」
「そうだったのか。海外経験のある内科医か・・俺の友人に話したら、すぐにでも連れて来いと言われそうだな」
ハハハと笑う親父に、彼女の表情も少し和らいだようだった。
その後、ノックの音と共に高澤が顔を出し、そろそろ開始時刻だと迎えに来た。
「さぁ、行こうか。ここで長話をしていてもな・・美沙も入れて、またゆっくり」
上機嫌で会場に向かった親父の背中を見て、彼女と俺はホッと息を吐いた。