彼女の夫 【番外編】あり
「ちゃんと話した方がいいと思ったから、連れてきたよ」
「・・玲生さん、何か勘違いしてるんじゃ・・今更この人と話すことなんて無い。離婚してからもう3年も経つのよ?」
「だからだよ。それなのに、こうやって関わってくるんだ。坂本さんの中じゃ、まだ終わっていないんだと思う」
「そんな・・」
俺は高澤を連れてセンターの中に入った。
編集者と彼女が見える位置にいるものの、会話は聞こえない。
「社長、いいんですか? ふたりで話をさせるなんて、変な方向に進んだらどうするんです?」
「・・そうだとしても、俺の知らないところで話をされるよりはマシだ」
「そうですけど・・」
「彼女と結婚するなら、避けて通れない。あの男にうろつかれたら、彼女にその気が無くても疑いそうになるから」
それは俺の本心でもあった。
だから2年前、彼女を手放してしまったのだ。
もう、同じことを繰り返したくない。
しばらくすると、話が済んだのか編集者がこちらに近づいてきた。
「蒼は、あなたと未来を歩きたいと言いました。彼女の中で、俺は完全に過去の男だった・・・・どこかで、時間が経てばと期待していたのかもしれません。
わざわざロサンゼルスまで振られに来るなんて、どうかしてるな・・」
「・・それだけ、想いがあったということですよ」
「やっぱり、地位とカネのある男の方がいいんですかね・・。まぁ、嫌味ですけど」
「それは、何とも言えないですが」
そう言うと、編集者は乾いた笑いを浮かべ『それじゃ』とセンターを出て行った。
「・・玲生さん、何か勘違いしてるんじゃ・・今更この人と話すことなんて無い。離婚してからもう3年も経つのよ?」
「だからだよ。それなのに、こうやって関わってくるんだ。坂本さんの中じゃ、まだ終わっていないんだと思う」
「そんな・・」
俺は高澤を連れてセンターの中に入った。
編集者と彼女が見える位置にいるものの、会話は聞こえない。
「社長、いいんですか? ふたりで話をさせるなんて、変な方向に進んだらどうするんです?」
「・・そうだとしても、俺の知らないところで話をされるよりはマシだ」
「そうですけど・・」
「彼女と結婚するなら、避けて通れない。あの男にうろつかれたら、彼女にその気が無くても疑いそうになるから」
それは俺の本心でもあった。
だから2年前、彼女を手放してしまったのだ。
もう、同じことを繰り返したくない。
しばらくすると、話が済んだのか編集者がこちらに近づいてきた。
「蒼は、あなたと未来を歩きたいと言いました。彼女の中で、俺は完全に過去の男だった・・・・どこかで、時間が経てばと期待していたのかもしれません。
わざわざロサンゼルスまで振られに来るなんて、どうかしてるな・・」
「・・それだけ、想いがあったということですよ」
「やっぱり、地位とカネのある男の方がいいんですかね・・。まぁ、嫌味ですけど」
「それは、何とも言えないですが」
そう言うと、編集者は乾いた笑いを浮かべ『それじゃ』とセンターを出て行った。