だからこの恋心は消すことにした。





この恋心を消してしまえばきっとエイダンに気持ち悪いと言われることはなくなる。

エイダンを不愉快にさせることもなくなるだろう。


そして私もエイダンのそんな姿を見て何度も何度も傷つかずに済むだろう。



「…本当に消えるんですか」

「ええ。消えるわ。どんなに探してももう見つからないほど完全にね」

「…」



消してしまおう。
その方がきっといい。

私はそう思った。



「アラン、カイ、お願いします。私の恋心を消してください」



胸が締め付けられるほど痛い。
だからこそ消してもらおうと決めた。


もう楽になりたくて。


決意を固めた私を見て2人は不敵に笑った。



「わかったわ。綺麗に消してあげる」

「うん。もう大丈夫だよ、ラナ」



悪い魔法使いが私にもう一度微笑んだ。









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