ちびっこ聖女は悪魔姫~禁忌の子ですが、魔王パパと過保護従者に愛されすぎて困ってます!?~

「父上やグウェナエルさまより、もっともっと。ルゥが不安にならないくらい、誰よりも強くなるから。そしたら、いつかルゥ、お嫁さんになってくれる?」

 その瞬間、ベアトリス以外の大人が雷でも撃たれたかのようにふらついた。

 だが直後、グウェナエルとディオンがくわっと目を見開いてリュカを睨む。

「おまえにはまだはやい!!」

「姫さまにはまだはやいです!!」

「はやくないです。ぼくは、ルイーズに聞いてるんだし」

「「なっ」」

 まさか、リュカがこうもはっきり口ごたえするとは思わなかったのだろう。

 グウェナエルやディオンだけではなく、エヴラールまで瞠目して硬直する。

 そんな大人たちの上下する顔色を見ていたら、ルイーズはなんだか涙が引っ込んでしまった。手元を覆う花々に目を落として、リュカを見る。

(およめさん)

 それはつまり、将来もここにいていいのだと。

 ルイーズに居場所をくれるのだと──そういうことだろうか。

「リュカ……ルゥのこと、好きなの?」

「うん。好きだよ」

「……そっかあ」

 悩む間もなく返された告白に、ルイーズははにかんだ。

 衝撃から立ち直れずにいるらしいグウェナエルに降ろしてもらい、ルイーズは花々を両手いっぱいに抱えながらリュカに正面から向き合う。

「じゃあ、ルゥはリュカの〝婚約者〟だね」

「「「!?」」」

 ぱあっと顔を明るくしたリュカと、いよいよその場に崩れ落ちた男性群。

 ベアトリスはひとり「なんと!」と感動に目を輝かせていた。

「ルゥのこと、絶対、大事にする!」

「うん。ありがと、リュカ」

 婚約者、お嫁さん、結婚。
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