愛してると言わせたい――冷徹御曹司はお見合い妻を10年越しの溺愛で絆す
ククッと悪い笑い方をした彼が、成美の首の後ろに舌を這わせる。

たまらず身をよじった成美は、浴室に響く自分の甘い声に恥ずかしさと興奮の両方を覚えた。

やがて夫の手が胸から下へと移動を始め――。

頭が真っ白になるほどに喘いだら、朝陽の満足げな声がする。

「俺は紳士的でも優しくもない。貞淑で真面目な妻を乱れさせて楽しむ男だよ。それでもがっかりしないんだろ? これからもよろしくな、俺の可愛い奥さん」

(今、なんと言ったの?)

話しかけられても頭が回らないので理解できず、夫の手に翻弄される成美はかつてない強烈な快感の波に溺れた。

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