愛してると言わせたい――冷徹御曹司はお見合い妻を10年越しの溺愛で絆す
(朝陽さんたら、あんなに自慢して。すっかり親馬鹿の溺愛パパよね)

その様子をチラチラと微笑ましく見ながら、成美は牧とふたりで料理をダイニングテーブルに並べ終えた。

「成美さん、私はキッチンを片づけていますので、飲みものの追加やお皿の交換が必要なら時は声をかけてください」

「片づけは後回しですよ。牧さんも一緒に席についてください」

「私もですか!?」

「もちろんです。牧さんは家族同然の大切な人ですから。いつも助けてくださって本当にありがとうございます」

家政婦を雇おうと決めた後、朝陽がすぐに動いて退院前に数人を面接した。

その中に牧がいて、前に働いていたお宅が海外転勤で引っ越すというので辞めたばかりだったそうだ。

牧は驚いてから、目を弓なりにする。

「これまで何軒かのお宅で家政婦をしましたけど、成美さんのように優しい雇い主はいませんでした。私の方こそありがとうございます。お言葉に甘えてお料理をいただきますね。清香ちゃんのお誕生会に参加できて嬉しいです」

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