【短編】悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
 詳しく話を聞くと、私が死んだタイミングで美華も交通事故にあったらしい。薄れゆく意識の中で、私と一緒に幸せになりたかったと強く願ったそうだ。

 そしてある時、前世の記憶が蘇り私を探していたそうだ。
 諦めかけた時に私の開発した化粧品を使う機会があって、それで見つけられたらしい。そこで皇子にすべて話し、私のことを吹き込み、興味を持った皇子が私を知るために父に頼んで護衛騎士にしてもらったそうだ。

 皇城に呼びつけて紹介したり、皇帝陛下から命令させればよかったのでは?と聞いたら、それでは気ただの政略結婚であり、私がちゃんと愛されないとダメだと考えたらしい。

「それでね、お姉ちゃんを結婚相手に決めたらここへ連れてきてって頼んでおいたの! 絶対にふたりはベストカップルだと思ったのよ!!」
「ははは……そういうこと」
「ああ、今まで騙していたようですまない。俺はこの帝国の皇太子アルフレッドだ。改めて俺の妻になってほしい」

 アルフレッド。なるほど、確かにアル様でフレッドだ。そもそも美華からはアル様としか聞いてないから、まったく気が付かなかった。

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