危険な彼に焦がれて


そもそも、2人共何を言ってるの。


私がモテているわけがない。


モテているのは愛美の方でしょ。    


「それ、愛美が言うの?」


「えっ、言うよ?」


モテている愛美が言うのかって意味で聞いたんだけど、分かってなさそう。


「あっ、デートの邪魔しちゃってごめんね!私、もう行くから!」


「いや、そもそも私達付き合って……」


「学校でまた会おうね!じゃあね~!」


嵐のように去っていった。


最後まで聞いてほしいものだけど……


まぁ、また学校行った時に否定すればいいか。


「凄く明るい子だったね。あの子は珠那ちゃんの友達?」


「まぁ」


愛美を妬ましいと思うことはあるものの、一応友達だと言えると思うから頷く。


「そっか」


何だか微笑ましそうな顔を向けられ、決まりが悪くなり視線を優雅さんからそらした。


絶対優雅さんが思っているような感じじゃないから。

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