危険な彼に焦がれて
「はい、そうです」
「では、空いているお席にどうぞ座ってください」
店の中はほぼ満席で2つしか空いていない。
選ぶとしたら、どっちかになるわけだけど。
「珠那ちゃん、どっちにする?」
「別にどっちでもいいから、優雅さんが選んで」
「うん、分かった」
私はどっちでもいいから優雅さんに選んでもらうことにした。
優雅さんの選んだ席に座ると、店員さんがメニューと水を持ってきた。
その時に見えた名札には琴月と書かれている。
「注文が決まりましたら、お呼びください」
「分かりました」
店員さんはそう言うなり去っていった。
「何にする?珠那ちゃん」
「私はブラックコーヒーだけにする。多分あるでしょ?」
「うん、あるよ。でも、それだけでいいの?もっと頼んでもいいんだよ?」
「別にお腹空いているわけじゃないから、コーヒーだけで十分」
「そっか。俺はどうしようかな」