危険な彼に焦がれて
「ありがとう、優雅さん」
「どういたしまして」
素直にお礼を言ったけど、優雅さんがクリームを拭った指を口元に持っていくのを見て怪訝に思う。
何をやろうとしてるの、優雅さんは……
「ねぇ、優雅さん。まさか、その拭った生クリームを舐める気じゃないでしょ?」
「そのつもりだよ?」
「……何言っているの」
キョトンとした顔をした優雅さんをジト目で睨む。
意外と天然なのか知らないけど、普通舐めようとは思わないでしょ。
チャラいって言うの強ち間違ってないんじゃないの。
「何かおかしい?でも、父さんはよく母さんにそうしてるけどね」
あぁ、なるほど。
ご両親の影響ね。
確かに、あれだけ仲睦まじければしていてもおかしくないけど。