危険な彼に焦がれて


「ありがとう、優雅さん」


「どういたしまして」


素直にお礼を言ったけど、優雅さんがクリームを拭った指を口元に持っていくのを見て怪訝に思う。


何をやろうとしてるの、優雅さんは……


「ねぇ、優雅さん。まさか、その拭った生クリームを舐める気じゃないでしょ?」


「そのつもりだよ?」


「……何言っているの」


キョトンとした顔をした優雅さんをジト目で睨む。
意外と天然なのか知らないけど、普通舐めようとは思わないでしょ。


チャラいって言うの強ち間違ってないんじゃないの。


「何かおかしい?でも、父さんはよく母さんにそうしてるけどね」


あぁ、なるほど。


ご両親の影響ね。


確かに、あれだけ仲睦まじければしていてもおかしくないけど。

< 64 / 72 >

この作品をシェア

pagetop