危険な彼に焦がれて


買いたいものがあると言っていたのに、優雅さんが欲しいものは買っていない。


買ったのは私の服だけ。


「珠那ちゃんの服を買ったよ?あ、もしかして、他に寄りたいところでもある?」


「そうじゃなくて。だって、優雅さん行くと決めた時買いたいものがあるって言っていたでしょ」


「あぁ、あれは嘘だよ。ああやって言えば、一緒にお出かけができると思ってから」


嘘……


嘘を言ってまで私と出かける必要があるのか、そこは疑問だ。


「それなら、別にいいんだけど」


「うん。珠那ちゃんとこうしてお出かけして、俺は楽しかったよ。また一緒にお出かけしようね?」


楽しい……?


こんなつまらない私といて?


優雅さんは変わり者ね……

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