離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!
――高校二年生、秋。
俺は、自分の人生をつまらないと思っていた。
「南都、今日は大事なお客様がいるからしっかりしてるんだぞ」
「わかってます」
生まれた時点で、大企業の社長令息だった俺。自分の人生は決まっていて交友関係も決められていた。
だからだろうか……何に対しても興味が持てなかった。
その日は、六條自動車株式会社の創立パーティーで取引先の社長やその家族、会社の重役の家族などなどが参加していて一人一人に親父と挨拶回りをした。
「今から会う人は、リゾート会社の社長だ。今は小さくやっている会社だが、きっとこれから先大きくなるだろうと読んでいる。だからしっかりな」
「はい」
そのリゾート会社の社長というのが結城社長だった。結城社長は、さっきまでの媚を売っていた奴らとは違ってとても謙虚でまっすぐな人という印象を持った。