離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!



 めっちゃ口に出てたわ……よかった、うまく誤魔化せて。
 それから彼女と手を繋いで、会場に戻った。
 結城社長にガチで感謝されて、最後に言われた言葉。


「これから、もし、困ったことがあったら連絡しなさい。そんなことはないかもしれないが……まぁ、使えるものはたくさんあった方がいいからね」

「えっ?」

「まぁ、これも年長者の独り言だと思ってくれて構わないがね。……本当に見つけてくれてありがとう」


 そう結城社長が言うと、後ろにいた光寿ちゃんも「ありがと! おにーちゃん」と言って笑顔を見せながら手を振ってくれた。
 その様子がまたさらに天使すぎた。

 それから俺は、父のためとか会社のためとかじゃなく『あの天使に出会うため』に頑張るという方向に変わった。父たちは驚いていたが、まぁ頑張ってくれればそれでいいと言われて気にもしてなかったと思う。



< 70 / 71 >

この作品をシェア

pagetop