見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
『あら…ちょっと出掛けてるみたい。すぐ戻ると思うから飲み物でも飲みながら待ちましょう』

『…あー悪い、それならあまり時間ないからまたにするよ』

早く乃愛に会いたいし、と玄関へ向かうと『待って!』と呼び止められた。

『…コーヒー飲むだけでも…』

『んー……じゃあそれだけな』

久しぶりだし、おじさん達がすぐに戻ればいいか。
つっても家に女と二人きりってのはな…
俺にやましい気持ちは何もないといっても長居はしたくない。



『少し待ってて』と言われてコーヒーが出てくるのを待っていると、少ししてから『イオリ』と呼ばれた。

振り向くと、そこにはショーツ一枚の姿のクロエがいた。
胸は腕で覆っているが、そのボリュームは隠しきれていない。


ぎょっとして「なっ、何してんだよ」って素で日本語が出た。
クロエから顔を背けて、英語でも言った。

『イオリ……私、この8年ずっと忘れられなかった!彼氏がいたこともあるけど、ずっとあなたが気になってたの……奥さんになれないなら……お願い、一度でいいから、私を抱いて!』

表情はわからないが、冗談ではないように聞こえた。

『クロエ、すまないがそれには応えられない』
俺は顔を背けたまま答える。

『どうして!?そんなに奥さんがいいの!?』

『あぁ、俺は妻だけを愛している』

『……それでもいい……それでもいいから…愛がなくてもいいから、私を抱いて!お願い!…ねぇ見てよ!私こんなに女らしくなったのよ?髪も長くしたし、胸もこんなに大きくなったのよ!抱きたいでしょう!?……ねぇ、ソフィアやステラとも寝たんでしょ?あの頃の彼女達の歳になって、彼女達みたいに大人の女になったのよ、私!』

寝た?……何の事だ。
あいつらとはマシューも含めて10人位の男女グループで健全に遊んでただけだが…

『何を言ってるんだ?俺は誰ともそんなことしてないぞ』

『嘘よ!彼女達が言ってたもの!』

『だから俺は誰ともしてないよ』

『ねぇ、私を見て!見れば男なら抱きたくなるはずよ!』

『クロエ!いい加減にしてくれ!そんなことするなら俺は帰る』

クロエを見ないように玄関に向かおうとすると…

『遊びでも、一度だけでもいいの!私を抱いて!』

といきなり俺の目の前に現れた。

勘弁してくれ…とため息を吐きながら顔を背けた際、上腕をあらぬ方向に強く引っ張られたせいで体勢を崩し、クロエも俺もそれぞれ倒れそうになった。

『キャアッ』
「おわっ!」

何とか倒れる前に、目に入ったソファの背もたれに手をついた。

あっぶね……

転ばずに済んでよかったとホッとしたその時。


キィッと部屋の扉が開き、そこには…

マシューと乃愛がいた。
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