見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
タオルで頭を拭きながら部屋に戻ると、乃愛は既にベッドで横になっていた。
……壁側を向いて。
まだ寝るには早い時間だけど、俺も寝る支度を整えて、乃愛が横になっているキングサイズのベッドに向かう。
…もう眠ってるか……
ベッドの上に座った俺は……乃愛に触れたくて…乃愛の頭をそっと撫でた。
…すると、微かにビクッと動いた気がして、俺は声をかけた。
「乃愛……起きてる?」
すると、むこうを向いたまま頭がコクリと小さく動いた。
「乃愛……俺に怒ってる…?」
少しして、今度は横に小さくふるふると動いた。
…怒ってない……
じゃあ……
聞きたくないけど…
聞くのが…怖いけど…
「俺のこと……嫌いに…なった…?」
その返事も、横に小さく頭が動いた。
…それを見てとりあえずホッとする。
でも…じゃあどうして……
あ!
もしかして、俺を嫌いになったんじゃなくて…
マシューを好きになった?
いや…まさかな……そんな素振りは見せていないよな…
でも…じゃあどうして……
って堂々巡りにしかならねぇな。
「乃愛……俺を見て…」
また微かにビクッとした後、乃愛の動きが止まった。
見て…くんないのか…?
「乃愛……俺を見てよ……乃愛の顔を見せて…」
さっきのシャワーで涙腺が緩くなってるから…マジで俺…また泣きそう……
すると…
「…だめ…」
と、小さな声がした。
「…どうして?…俺を…見たくないの?」
…また頭が横にふるふると動いた。
「……見せ…られない」
震えた…小さな声。
「どうして…見せられない?」
頭をそっと撫でる。
少し間をおいて、小さな声がした。
「醜いから…見せたく…ないし……顔を見たら………だめ…やっぱり見れない…」
醜い?……見れない…?
小さな声は続いた。
「お願い……明日になったら…また普通に戻るから…今日は…このまま…放っておいて……」
…何だよ…放っておいて、って……
それは……何かを…一人で我慢して…呑み込もうとしてる、ってことだろ……
そんなこと、絶対にさせねぇ。
俺達は夫婦なんだから。