見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
「乃愛」
心を決めた俺は、ギシッとベッドを歪ませながら乃愛のすぐ脇に座り直し、掛け布団を剥いだ。
そして、ビクッとした乃愛を抱きかかえて上体を起き上がらせる。
その一瞬の出来事に……すごく驚いた顔で俺を見た直後、ハッ!と、すぐに顔を逸らされた。
でもそれを俺は阻止する。
乃愛の頬に手を添え、力ずくで乃愛の顔を俺に向けた。
こんな無理やりみたいなこと誰にもしたことねぇけど…今はこうでもしなきゃだめだと思った。
……怯むな、俺。
乃愛をこのままにさせておくな。
乃愛の目を間近から見つめる。
素直な…綺麗な目。
乃愛の瞳が俺をしっかりと見つめ返すとゆらゆらと揺れ……ぶわわわっと涙が溢れて…頬を伝う。
「やめて……見ないで……」
両手で俺の目の前をブロックするから、その手を抑えた。
「なんで?」
「…今の私は醜い……とっても嫌な顔してるから…見せたくない……それに…伊織の…目を見たら……我慢ができなくなる…」
止めどなく溢れる涙をそのままに、小さな声で言う。
「どこがだよ。この顔の、どこが醜いんだよ」
乃愛の涙で濡れた頬を手のひらで撫でながら言う。
それに、我慢てなんだよ…
「全部……私の嫌な部分が…全部出ちゃってるから…」
「嫌な部分て……なに?」
「…………」
乃愛が顔を背けたから、もう一度俺と目を合わせるように乃愛の顔を向けさせた。
目が合うと、パッと少し目を伏せた。
「乃愛、教えて?」
「……私の…嫌な気持ちが……」
「嫌な気持ち?それって?」
一瞬、苦しそうな顔をして…答えてくれた。
「…嫉妬とか…コンプレックスとか…色々と…ぐちゃぐちゃして……」
……やっぱり全部俺のせいだ。
俺が、そう思わせた。