見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
「乃愛……ごめん!」
細い身体をぎゅうっと抱き締めた。
「ごめん……俺の軽率な行動のせいで……そこまで苦しめて…」
腕の中の乃愛が頭を小さく横に振った。
「…違うの……伊織が悪いんじゃない……伊織は何も悪くない……」
「違くねぇよ。俺がそう思わせたんだ、俺の行動のせいで」
でも乃愛はまた頭を横に振る。
「伊織は私を裏切ってないもん……私だけを愛してくれてるって…わかってるから…」
「あぁ、それは絶対だ。絶対に裏切ることはしていないし、俺が愛しているのは乃愛だけだ。抱きたいと思うのも乃愛だけだから!」
「……ん…それがわかってるから……伊織は悪くない……」
「でも嫉妬させたのは事実だ。……いや、そうじゃねぇな……嫉妬じゃなくて…傷つけたんだよ、俺は……」
「ううん……違う……」
「ねぇ……乃愛、コンプレックスって…なに?」
「…………」
そりゃそうだよな…コンプレックスって言いたくねぇことだもん、言いにくいよな……
でも教えてほしいんだ……
乃愛の不安を、全部……
「教えて…?」
「……私……身体が貧相だから……」
「え?」貧相…?
「……彼女みたく…女らしい魅力的な体じゃないから……」
それを聞いて、クロエの吐いた言葉を思い出した。
クソ……あんな意味を持たない言葉で乃愛を傷付けやがって……
「乃愛の身体は全然貧相じゃないよ。すごく均整がとれてて女らしくて魅力的だよ」
「…ん…ありがとう…」
……ただフォローしてるだけ、って思われてるな……
「俺……乃愛じゃなきゃ抱く気が起こらねぇよ。一般的に言うところのすげぇいいカラダをしている女に誘われても全く食指は動かねぇから」
「………」
「それに、俺は乃愛を愛しているから、乃愛のカラダも好きなんだ。カラダがどうであろうと、それが乃愛なら何だって俺の好みだから。…でも実はさ、乃愛のカラダが俺史上一番好きなんだよ。胸なんてマジですげぇ綺麗で…俺が好きな大きさでさ…白くて柔らかくて…それに感じやすくて……マジでたまんねぇの……。あぁ、胸だけじゃないからな。乃愛は全てが綺麗で…全身で感度よくて……俺にとって最高のカラダをしてる女なんだよ、乃愛は。……ハァ…想像して話してるだけでむずむずしてきた…」
…マジで。
「……彼女の…その…裸を見て…何とも思わなかったの……?」
「全然」
「すごく…魅力的な身体だったと思うけど…」
「仮に俺が独身で好きな女がいなかったら、そん時はどう思うかわかんねぇけど、今の俺にとっては魅力的でも何でもない」
「じゃあ………伊織……あの……何で彼女の肩を抱いていたの…?」
そうだよな、俺の一番の非はそこだよな……