見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
腕の中の乃愛を、もう一度ぎゅうっと抱き締める。
「……どんだけ胸が痛くて…どんだけ泣きたかったか……」
「え……?」
…乃愛が…俺の腕の中に入ってから初めて顔を上げた。
「すげぇ悲しかった…乃愛が目ぇ合わせてくんなくて……すげぇ辛かった……俺のこと嫌いになったんじゃないかって……俺よりマシューが良くなったんじゃないかって……でも俺のせいだって思ってたし……どうしたらいいかわかんなくて……すげぇ辛かった……乃愛が離れてくんじゃないかって…マジで泣きそうだった……てか…風呂場で泣いたけど」
「…ごめん……伊織……」
あ、また俯いちゃった…
「……いや、乃愛にそうさせたのは俺だから。……でも……一人で何とかしようとしないで……俺に言ってよ…〝お前のせいで悲しんでるんだ〞って怒ってよ……夫婦なんだから……」
やべ、泣きそう…
「ん……でもこれは私の気持ちの問題だし…」
「だからこそ話してよ……今日のはどう見ても俺が原因だし……乃愛だけじゃなくて二人の問題だから。……何でも話そうって言っただろ…?…一人で我慢しないって……」
ぎゅう…と抱き締めながら乃愛の頭を撫でる。
「…うん…そうだったね…ごめんね、伊織……私、勝手に嫉妬してたから…自分でどうにかしなきゃと思って…。でもこれからは…こういうこともちゃんと言うね。…伊織を悲しませちゃってごめんなさい…」
「いや、俺の方こそ本当にごめん。俺がバカだった。全ては俺の考えが及ばなかった事によるものだから。これからは軽率な行動をしない様に気をつける。でも…もし今日みたいに気付かない内にやらかしてたら言ってほしいんだ」
「うん…」
「…乃愛の顔を曇らせない、って誓ったのに…ごめん。…だけど…俺は乃愛だけを愛してるし…これからもずっと一緒にいたい」
もう一度「…ごめん」と乃愛の頭に頬擦りする。
「伊織……もちろんだよ、私も伊織を愛してるから…」
乃愛が顔を上げて…微笑んでくれた……
今はそれだけで嬉しくて涙が出てくる……
俺、こんな泣き虫じゃなかったのに、乃愛に関しては事あるごとに泣いてるな。
グイッと涙を拭った。