見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
『やあ、君たちがイオリとノアかい?』

10時にレセプション付近にいると、恰幅のいい男に声をかけられた。

『えぇ、あなたがイーサン?』

『そう、僕がルークの親友のイーサン。こう見えて腕のいいタクシードライバーって言われてるんだ。今日はよろしく!』

『こちらこそよろしく、イーサン』
『よろしくお願いします』


生まれも育ちもニューヨークだというイーサンの案内は、さすが生粋のニューヨーカーなだけあってガイドブックにも載らないウラ話も聞けたりと、実に楽しいものだった。


『昨日も行ったみたいだけど、僕の案内でもう一度自由の女神を見に行かないか?ルークの話じゃつまらなかっただろう?ハハハ』

『イーサンの話も面白そうだな。乃愛、どうする?』
『賛成!イーサンさんのガイドでも見てみたい!』

こうしてまた自由の女神を観光してるんだけど、ふと気付いた。
イーサンがさっきまでの観光より、俺と乃愛が二人で見る時間を多く作ってくれていることに。

…きっとルークが何か言ったんだと察した。
昨日は乃愛を公佳に取られていたから…

だからその好意を無駄にしないためにも、俺は乃愛とベッタベタにイッチャイチャしながら楽しんだ。


昼飯はイーサンがよく家族と行くというお気に入りのステーキハウスに連れていってもらった。昔からある有名店らしく、イーサン曰く『ここは間違いない!』らしい。

俺達は詳しくないからある程度の好みを伝え、あとはイーサンにおまかせしたんだけど、出てきたのがまたすげぇ旨いんだ!

日本でもあまりステーキって食べないのもあって、こんな旨いステーキ食ったのは人生で初めてだ!って思いながら隣を見ると、乃愛も旨そうに一生懸命食ってる。
はは、可愛い。


たらふく食ってパンパンのお腹をコーヒーを飲みながら休ませていると、イーサンが『午後だけど』と話しかけてきた。

『イオリ、ノア、行きたいところはあるかい?』

『うーん、これといって…というか俺達はニューヨークの名所は詳しくないから、わからない、というのが本音かな』

『じゃあ、イオリの行きたい所へ案内するよ』

『俺の行きたい所?』

< 228 / 260 >

この作品をシェア

pagetop