見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
食事が終わり、私が食器を洗い終わる頃、私の肩越しに伊織さんがほっぺにキスをしてきた。

「洗い物までごめんな…」

「ひゃあ!伊織さん…いっいえ、大丈夫ですから」
耳元で囁かれるとドキドキする…

「普通に動かせるようになったら俺も家事やるからな」

「はっ、はい」

「ふ、何でそんな固まってんの」

「だ、だって…ドキドキします…」
この雰囲気が甘くて…


「乃愛…かわい」
そう言うと、耳朶をちゅるりと吸われた…

「ひゃあん」
あっ変な声が…恥ずかし…

「ふ…昼の続き…する?てか、しよ?」

キャー!
「しっしません!ダメです!」

「あー、残念!もう少し蕩かしてから迫ればよかったかな」

「もぅ…」

「本当は今日からでも泊まって欲しいんだけど、布団とか家具が揃ってないから逆に不便で迷惑かけるもんな。近い内にそういう大きいものも一緒に買いに行こうな、そしたらすぐに暮らせるから」

「はい。…でも当面の生活とか、伊織さん困りませんか?」

「とりあえずは大丈夫だと思うよ、ありがとな」
頭をナデナデしてくれた。

「あの…明日も来てもいいですか?ご飯とか洗濯とかできることはやりますから」

「それは、俺がケガしてるから?それとも…俺に会いたくて?」

そう言う伊織さんの目に本気が見えたから、私もほんとの気持ちを伝えた。

「伊織さんに会いたいから…。もちろんケガが心配なのもありますけど…」

すると、ふっ、と笑った伊織さんに抱き締められた。

「よかった。安心した」

「…はい、安心してください。私もずっと一緒にいたいくらい大好きですから。ふふっ」

「…やっぱ泊まってって。抱く」

「な!…いえ、帰りますよ」

「やだ。帰したくない」

「もぉ…。あ、明日は何時だったら来ても大丈夫ですか?」

「乃愛なら24時間いつでもいいよ。合鍵渡すから。でも帰したくない」

「じゃあ明日は…」

「明日も何もずっといんのっ」

…………

…………


そんな「帰る」「帰さない」のキスを交えた甘い戯れを楽しんだ後、伊織さんの機嫌を取りつつ私は何とか家路についた。

あと12時間もしない内に会えるのに、一人きりの家はやけに寂しくて…私の方こそ伊織さんと離れたくないんじゃないかと思う。


私…伊織さんが大好きでたまらないよ…
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