見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
朝7時前にスマホが鳴り、発信者が伊織さんとわかっても寝ぼけ眼の私は、

「ふぁい…伊織さん?んん…おはよぉございますぅ……ふわわわ…あふぅ…」

と、まだ半分寝てる状態だったのだけど…


「ああぁぁっ!乃愛の寝惚けた声がたまんねぇっ!今すぐ見てぇ…あー…抱きてぇ…」

って声に、ばっちーん!と目が覚めた。

「あ、伊織さん…おはようございます…ていうか、お早いですね…何かありました?」

「あ、もう目ぇ覚ましちゃったかぁ…もっと聞きたかったなー、寝惚けた声…たまんねぇな…」

「いや…それで、どうしたんですか?」

からの、

「朝ごはん、一緒に食べよ!」

だったのだけど。




…もしかしたら…寝惚けた声を聞くことが本当の目的だったのかも…

そう思って、一緒に朝食を頂いてる時に聞いてみたんだ。

「私の寝惚けた声を聞くためにあの時間に電話したんですか?」

って。そしたら…

「あは、バレた?だって夜、すげぇ寂しくてさ…乃愛をイかせた姿を思い出して一人でしたのはいいけど……やっぱ声聞きたくなって…隣で寝てる感じを味わいたくて、まだ寝てるであろう時間にかけたんだ。ごめんな、朝っぱらから」

だって。

「…いえ…あはは」

…もういろいろとあけすけ過ぎて笑うしかない。

「眠かったらうちで昼寝すればいいよ。あっ、それいいじゃん!一緒に昼寝しよ!」

「…え……」

絶対お昼寝にならないよね?
お昼寝する気ないよね?
ていうか伊織さんのお昼寝ってどんなことかな?


「ん?どした?」

「いえ…」

「あっそうだ。俺さ、明日から仕事行くから。とりあえず事務仕事つーかエリアマネの仕事があるからさ」

「大丈夫なんですか?あっ移動は?車はまだ乗れないですよね?」

「うん、まだ運転はできないからタクシーかな。バスはこっからだと乗り換えあるから面倒だし」

「そうなんですね…あ、帰りの時間なら送りますよ、私」

「え!いいの?マジで?」

「いいですよ。夕方以降なら大丈夫なので、終わる時間を教えてもらえれば。それに私もクラブに行くこともあるし」

「うわ…同棲前から毎日会えんの、すげぇ嬉しいんだけど!」

「ふふっ、そう言ってもらえると私も嬉しいな。私も会えるのが嬉しいから」

すると朝食を食べ終えてた伊織さんが私の後ろにやってきて、そっと抱き締めた。

「乃愛……今日はどこにも出掛けないでずっとベタベタしてよ?」

「あれ?さっき今日は家具とか見に行くって」

「それよりそんな可愛いこと言う乃愛を食べちゃいたい」
耳朶をちゅるりと吸われて舌で弄ばれた。

「ひゃあん……ん…あ…だっ、ダメです!」

「ふっ、あははっ、乃愛はなかなか理性を失わないなぁ」

「だから、ケガが治るまでは理性は保ち続けますからね!」

「うーん、手厳しいな…じゃ、ケガが治ったら俺には理性失くしてね」

「え?あ、あー…失くすのは…」

「ね?」

「…はい…」

「約束だからね。ほら、小指」
って指切りされたんだけど…

「そこまでします?」

「するよ?大事なことだもんな」

「大事……そうですか…」

あはは…私、どうなっちゃうんだろ…

< 64 / 260 >

この作品をシェア

pagetop