見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
翌日、日曜の午前10時。
今日は珍しくスーツ姿の俺。
乃愛も見たことないよな。
…どう思うかな…変じゃないかな…
そんなプチ不安も抱えつつ、乃愛から住所を聞いてタクシーでやってきた俺は驚いた。
道路脇に長く続いた白壁の塀がとぎれた所の門の手前でタクシーが停まり「ここですよ」と言われたからだ。
え?この塀って…個人宅?
…マジ?長過ぎねぇか?
ちょいビビりながら荷物を持ってタクシーを降りると、乃愛の声がした。
「あっ、伊織さん!いらっしゃい!」
門の中から走ってそばに来てくれた乃愛の昨日ぶりの顔と声にホッとしたのも束の間、その後に「「いらっしゃーい!」」「ワンワン!」「ウォンウォン!」と大きな声が続いて驚いた。
んん!?
声のする方を見ると、玄関前にご両親と思しきお二人と、おじいちゃんおばあちゃん、あと若い男性二人が笑顔で出迎えてくれていた。
あと、大きな犬2匹も。
…あれ?
何か思ってたのと違うな…と思いながらペコリと頭を下げて近づいた。
「あらまぁ、イケメンていうのよねぇ、こんな男の人のこと」
「んまーおばあちゃん、よく知ってるわねぇ、でもホントに背が高くて素敵よねぇ」
「うわマジイケメンじゃん!スーツなのにガタイいーのわかるし、すげーカッコいい!」
「そうだな、さすがインストラクターは違うなぁ!」
「なんじゃ、トラクター乗りなのかい?」
「じいちゃん違うよ、インストラクターだよ、ジムの」
「ほうほう、事務のお仕事を…事務でもトラクター乗るのかい」
「もーじいちゃんは黙ってて」
あちらこちらの会話が止まらないでいると、
「もぉ…みんな、伊織さんが困ってるから!」
と、乃愛がやや大きな声で制した。
「ごめんなさい、伊織さん…びっくりしたでしょ」
「ん…これは歓迎されてる……のか…?」
「まぁあ、大歓迎よぉ!ねぇ、お父さん?」
「あぁ、よく来てくれたね!さぁさ、上がってゆっくりしてって。ほら皆も入ろう」
ぞろぞろと全員で玄関に入るが、全く窮屈感がない。
「おじゃまします…」
何だ、ここは…
玄関のたたきの巾…5メートルはあるよな…
乃愛が出してくれたスリッパを履くと、若い男性が俺の身体をパシパシと触ってきた。
「やっぱいい身体してるんすねぇ」
「ちょっと、健斗(けんと)!やめて、失礼でしょ!」
「えー、いーじゃーん。姉ちゃんの旦那さんになるんなら俺らの兄ちゃんになるんだろ?」
「ケン、そうだけど勝手に触るのは失礼じゃん。あ、触ってもいーすか?」
「え?あぁ、こんなのでよければ…」
「あざっす!じゃあジャケット脱いでもらっていーすか?」
「快斗(かいと)も失礼だから!ほんとにごめんなさい…弟たちが馴れ馴れしくて…」
「弟さんなんだ」
「うん、双子なの」
「へぇ、どおりで似てると思った。乃愛はお姉ちゃんなんだね」
「はい…全然そんな風に見られないけど」
「そんなことないよ、乃愛はしっかりしてるから。でもそっか、これで納得できた。ハハハ」
「俺らの兄ちゃんになるんすよね?」
「あぁ、ご両親のお許しがいただければね」
「じゃーオッケーじゃん。こんなイケメンの兄ちゃんとか超うれしーんだけど」
「ほらほら健斗も快斗も、それじゃいつまでたっても伊織さんがお部屋に入れないでしょ。すみませんねぇ、うるさい息子達で…オホホホ」
「オホホホって母ちゃん気味わりぃ」
「うるさいわね!あんた達は部屋に戻ってなさい!」
「はいはーい。また後で遊んでねー、伊織さん」
「あぁ、後でね」
「さ、さ、どうぞー」
「失礼します」
何だか本当に思ってたのと違ってたけど、でもきちんと伝えなきゃいけないのは変わらないもんな。
今日は珍しくスーツ姿の俺。
乃愛も見たことないよな。
…どう思うかな…変じゃないかな…
そんなプチ不安も抱えつつ、乃愛から住所を聞いてタクシーでやってきた俺は驚いた。
道路脇に長く続いた白壁の塀がとぎれた所の門の手前でタクシーが停まり「ここですよ」と言われたからだ。
え?この塀って…個人宅?
…マジ?長過ぎねぇか?
ちょいビビりながら荷物を持ってタクシーを降りると、乃愛の声がした。
「あっ、伊織さん!いらっしゃい!」
門の中から走ってそばに来てくれた乃愛の昨日ぶりの顔と声にホッとしたのも束の間、その後に「「いらっしゃーい!」」「ワンワン!」「ウォンウォン!」と大きな声が続いて驚いた。
んん!?
声のする方を見ると、玄関前にご両親と思しきお二人と、おじいちゃんおばあちゃん、あと若い男性二人が笑顔で出迎えてくれていた。
あと、大きな犬2匹も。
…あれ?
何か思ってたのと違うな…と思いながらペコリと頭を下げて近づいた。
「あらまぁ、イケメンていうのよねぇ、こんな男の人のこと」
「んまーおばあちゃん、よく知ってるわねぇ、でもホントに背が高くて素敵よねぇ」
「うわマジイケメンじゃん!スーツなのにガタイいーのわかるし、すげーカッコいい!」
「そうだな、さすがインストラクターは違うなぁ!」
「なんじゃ、トラクター乗りなのかい?」
「じいちゃん違うよ、インストラクターだよ、ジムの」
「ほうほう、事務のお仕事を…事務でもトラクター乗るのかい」
「もーじいちゃんは黙ってて」
あちらこちらの会話が止まらないでいると、
「もぉ…みんな、伊織さんが困ってるから!」
と、乃愛がやや大きな声で制した。
「ごめんなさい、伊織さん…びっくりしたでしょ」
「ん…これは歓迎されてる……のか…?」
「まぁあ、大歓迎よぉ!ねぇ、お父さん?」
「あぁ、よく来てくれたね!さぁさ、上がってゆっくりしてって。ほら皆も入ろう」
ぞろぞろと全員で玄関に入るが、全く窮屈感がない。
「おじゃまします…」
何だ、ここは…
玄関のたたきの巾…5メートルはあるよな…
乃愛が出してくれたスリッパを履くと、若い男性が俺の身体をパシパシと触ってきた。
「やっぱいい身体してるんすねぇ」
「ちょっと、健斗(けんと)!やめて、失礼でしょ!」
「えー、いーじゃーん。姉ちゃんの旦那さんになるんなら俺らの兄ちゃんになるんだろ?」
「ケン、そうだけど勝手に触るのは失礼じゃん。あ、触ってもいーすか?」
「え?あぁ、こんなのでよければ…」
「あざっす!じゃあジャケット脱いでもらっていーすか?」
「快斗(かいと)も失礼だから!ほんとにごめんなさい…弟たちが馴れ馴れしくて…」
「弟さんなんだ」
「うん、双子なの」
「へぇ、どおりで似てると思った。乃愛はお姉ちゃんなんだね」
「はい…全然そんな風に見られないけど」
「そんなことないよ、乃愛はしっかりしてるから。でもそっか、これで納得できた。ハハハ」
「俺らの兄ちゃんになるんすよね?」
「あぁ、ご両親のお許しがいただければね」
「じゃーオッケーじゃん。こんなイケメンの兄ちゃんとか超うれしーんだけど」
「ほらほら健斗も快斗も、それじゃいつまでたっても伊織さんがお部屋に入れないでしょ。すみませんねぇ、うるさい息子達で…オホホホ」
「オホホホって母ちゃん気味わりぃ」
「うるさいわね!あんた達は部屋に戻ってなさい!」
「はいはーい。また後で遊んでねー、伊織さん」
「あぁ、後でね」
「さ、さ、どうぞー」
「失礼します」
何だか本当に思ってたのと違ってたけど、でもきちんと伝えなきゃいけないのは変わらないもんな。