見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
あっそうだ、忘れない内に。
「これから乃愛も住む俺のマンションの住所と俺の連絡先をお伝えしておきますね」
と、俺は一枚の名刺を取り出し、その裏に住所とプライベートの電話番号を記し、お父さんに差し出した。
あぁすまないね、とその名刺をお父さんが受け取り、見てくれている。
「…おや、伊織くんはエリアマネージャーと聞いていたが?」
「はい、それも俺の仕事です。インストラクターもですが」
「そうか…それはさぞ忙しいだろうに」
「そうですね、でもどれもやり甲斐のある仕事で、俺はどれもやりたくてやってますから」
「え?伊織さん、お仕事はエリアマネージャーとインストラクターじゃないの?」
「乃愛、言ってなかったけど、実は仕事というか肩書きがもう一つあるんだ」
「え、何ですか?」
俺は乃愛にその肩書きの名刺を渡した。
「…取締役…副社長…!?」
そう。俺はこのスポーツクラブの運営会社の副社長も務めている。
「うん、だけどね、実は取締役副社長は他に二人いるんだよ。どっちも俺の兄で、上の兄が代表取締役 副社長。だから俺と下の兄はエリアマネが本職みたいなもので、結構自由にやってるんだ」
「なんだい、もしかして伊織くんのお父さんが社長なのかい?」
「はい。父は社長を務めてまして、九十九 秀吉(ひでよし)といいます」
「そうなのか…こんなに大きな会社の御曹司だなんてなぁ」
「いえ、そんな大層なものじゃないです」
「伊織さん…そうだったんですね…」
それまで黙って聞いていた乃愛が口を開いた。
「うん、黙っててごめんな」
乃愛の頭を撫でながら謝った。
以前は、副社長と言うと金目当ての女が近寄ってきて面倒だったから言わなかったんだけど、乃愛の場合は違う。
「ううん!それはかまわないけど…そんなに忙しかったのに…担当もしてもらってたんだね…ごめんなさい…そんな大事なお仕事してる人なのに大ケガまでさせてしまって…」
…ほらな、こうして自分を責めると思ったから。
乃愛の頭をポンポンと優しく撫でる。
「そう言うと思って言いたくなかったんだよな。でもね、乃愛の担当は俺が乃愛と一緒にいたくて、俺がやりたくてやってたの。乃愛は何も悪くないから、な?」
「伊織さん…ありがとう」
「そうだったな。伊織くん、乃愛を守ってくれて本当にありがとう。治療費や他にかかった費用はこちらで払わせて貰うからな。それで、ケガの方はどうなんだい?」
「ご心配をおかけしてすみません。もう大丈夫です。退院してから乃愛には本当に良くしてもらいました。職場から家まで送ってもらったり、食事も作ってもらったりして。お陰で何も困ることなく過ごせました」
「そうか、乃愛もしっかりやってるみたいだな」
「乃愛は本当にしっかりしていて、俺を支えてくれています。俺も乃愛を支えて、守っていきます」
「乃愛、よかったな。こんな伊織くんとなら幸せになれるな」
「うん」
乃愛の幸せそうな笑顔がすげぇ嬉しくて、俺もホッとした。
「これから乃愛も住む俺のマンションの住所と俺の連絡先をお伝えしておきますね」
と、俺は一枚の名刺を取り出し、その裏に住所とプライベートの電話番号を記し、お父さんに差し出した。
あぁすまないね、とその名刺をお父さんが受け取り、見てくれている。
「…おや、伊織くんはエリアマネージャーと聞いていたが?」
「はい、それも俺の仕事です。インストラクターもですが」
「そうか…それはさぞ忙しいだろうに」
「そうですね、でもどれもやり甲斐のある仕事で、俺はどれもやりたくてやってますから」
「え?伊織さん、お仕事はエリアマネージャーとインストラクターじゃないの?」
「乃愛、言ってなかったけど、実は仕事というか肩書きがもう一つあるんだ」
「え、何ですか?」
俺は乃愛にその肩書きの名刺を渡した。
「…取締役…副社長…!?」
そう。俺はこのスポーツクラブの運営会社の副社長も務めている。
「うん、だけどね、実は取締役副社長は他に二人いるんだよ。どっちも俺の兄で、上の兄が代表取締役 副社長。だから俺と下の兄はエリアマネが本職みたいなもので、結構自由にやってるんだ」
「なんだい、もしかして伊織くんのお父さんが社長なのかい?」
「はい。父は社長を務めてまして、九十九 秀吉(ひでよし)といいます」
「そうなのか…こんなに大きな会社の御曹司だなんてなぁ」
「いえ、そんな大層なものじゃないです」
「伊織さん…そうだったんですね…」
それまで黙って聞いていた乃愛が口を開いた。
「うん、黙っててごめんな」
乃愛の頭を撫でながら謝った。
以前は、副社長と言うと金目当ての女が近寄ってきて面倒だったから言わなかったんだけど、乃愛の場合は違う。
「ううん!それはかまわないけど…そんなに忙しかったのに…担当もしてもらってたんだね…ごめんなさい…そんな大事なお仕事してる人なのに大ケガまでさせてしまって…」
…ほらな、こうして自分を責めると思ったから。
乃愛の頭をポンポンと優しく撫でる。
「そう言うと思って言いたくなかったんだよな。でもね、乃愛の担当は俺が乃愛と一緒にいたくて、俺がやりたくてやってたの。乃愛は何も悪くないから、な?」
「伊織さん…ありがとう」
「そうだったな。伊織くん、乃愛を守ってくれて本当にありがとう。治療費や他にかかった費用はこちらで払わせて貰うからな。それで、ケガの方はどうなんだい?」
「ご心配をおかけしてすみません。もう大丈夫です。退院してから乃愛には本当に良くしてもらいました。職場から家まで送ってもらったり、食事も作ってもらったりして。お陰で何も困ることなく過ごせました」
「そうか、乃愛もしっかりやってるみたいだな」
「乃愛は本当にしっかりしていて、俺を支えてくれています。俺も乃愛を支えて、守っていきます」
「乃愛、よかったな。こんな伊織くんとなら幸せになれるな」
「うん」
乃愛の幸せそうな笑顔がすげぇ嬉しくて、俺もホッとした。