見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
「母ちゃーん、もう入っていいー?」

スッ、と障子戸が開くと、スタスタと俺のとこに双子の弟たちがやってきた。

「あっ、お前たち、立ち聞きしてたね!ってもう入ってるじゃないの」

「だってさー気になんだもん。伊織さんが兄ちゃんになるとか、すげーよな」
「な、自慢の兄ちゃんだよな」

「…同じ声で両側から話されると何かおもしろいな」

「ふふっ、そうなんです」

「ねーねー伊織さん、身体見せて!」

「え、見せんの!?」

「いーじゃん!筋肉バキバキなんでしょ?」

「ちょっと、健斗!何言ってるの」

「姉ちゃんはいーよな、もう見てんだから」

「…あ、そういえば私も見たことないや…」

「えっ!姉ちゃん達まだヤってねーの?」

「ヤっ……て…健斗!」

「マジか、伊織さん、姉ちゃんがヤラしてくんないんすか?」

「もう!快斗まで何言ってるの!」

「ははは、そんなんじゃないよ。付き合い始めたのも俺がケガしてからの事で、実はまだ日が浅いんだ。それに俺、肩と腕が動かせなかったからね、いくら愛していてもさすがにそれどころじゃないよ」

…まぁ俺はしたかったけど。
結構粘ったけど乃愛がダメっつったからな…


「へー。んじゃ姉ちゃんも一緒に見る?」

「なっ……」

「あぁ、乃愛も見る?」

「えぇっ!?」

「ははは、ごめん乃愛」

「もぉ……」

あはは、赤い顔する乃愛が可愛くて困らせちゃった。


「健斗くんと快斗くんは…」

「あー俺ら呼び捨てでいーすよ」

「じゃあ健斗と快斗って呼ぶな。で二人は何か運動でもやってんの?」

「俺ら二人とも市内のN国際体育大だし、スカッシュもしてるから」

「あぁ大学生なんだ。ちなみにそこ、俺の出身大学な」

「うわ、超先輩じゃん!兄ちゃんが先輩とかすげー嬉しくね?」
「マジそれな!」

「その繋がりは何か嬉しいな。じゃ、見るか?俺の筋肉」

「やった!見る見る!俺らの部屋行こ!」

「すみません、ちょっと行ってきます。乃愛もごめんね、席外しちゃって」

「ははは、子供達がすまんね、よろしく頼むよ」

「いいよ、いってらっしゃい。ご飯ができたら呼びに行くからゆっくりしてて、ふふ」

乃愛がニコニコしてそう言ってくれるのがありがたかった。

こうしてご両親に断りを入れて二人について行った。

お互いに身体を見せながら筋肉の説明をしたり彼らの質問に答えたりと、本当に弟ができたみたいで楽しかった。
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