見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
コンコン

「伊織さん、健斗、快斗、お昼の準備ができたよー」

乃愛の声がすると、快斗がドアを開けた。

「姉ちゃん、サンキュー。あ、姉ちゃん、ちょうどよかった。伊織さんの着替え手伝ってやってくんね?」

「えっ、着替え?」

「俺ら先に行ってっから。さぁ、メシだメシー!」
「いぇーい、メシー!」

ニヤニヤ且つバタバタと部屋を出ていく二人。

…あいつら…
ふ、かわいーことするじゃん。


で、取り残された乃愛とまだ上半身裸の俺。

「着替えって…伊織さん、まだ痛むんですか?」

「いや、わからない?」

「え?」

「気を利かせて俺らを二人っきりにしてくれたんだよ」

「………」
ふ、赤くなった。かわい。
…ちょっとイジワルしちゃおっかな。


「ね、乃愛も見て?触ってよ、俺の身体」

俺は乃愛の手を取って、俺の大胸筋や腹筋に触らせた。

「!」

「どう?」

「ん……すごく素敵…」
俺を恥ずかしそうに、でもまじまじと見てる。

「…可愛い…乃愛」
俺はたまらず抱き締めた。

「伊織さん…」
乃愛も俺を抱き返してくれる。
それがすげぇ嬉しい。

「…もう普通に動けるから。いつでも抱けるからね」

その言葉にバッと乃愛が身体を起こして俺を見た。赤い顔で。

「あっ、あの…」

もぉ…何でこんなに可愛いかな。

「はは、無理になんてしないから安心して」

ほんと。無理になんてしない。
…甘く蕩かして、抱かれたい、と思わせるから。

「はい…」

「ふ、じゃあお昼ごはん、食べようか」

「あっ、そうだった!」

「少し待ってて、すぐに着替えるから」

「あっ、はい」

「…でもほんとよかったよ。ご家族に歓迎されて」

「はい、両親はちゃんと伊織さんのことを信頼しています。あと、弟たちが図々しくて、ほんとにごめんなさい」

「いや、すげぇ嬉しくてさ。末っ子の俺に弟が二人もできるとか思いもしなかったわ」

「ふふ、そうですね、伊織さんは末っ子だったんですね」

「そうなんだよ。末っ子っぽいだろ?……よし、じゃあ行こうか」

ジャケットを羽織ったところで、部屋を出た。
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