捨てられる前に、最後にひとつよろしくて?


 全てを理解した私は、力任せにクラデスを押しのけて、枕でバリケードを作る。

 はだけたドレスの胸元を必死に隠しながら、涙目で悲鳴を上げるしかない。

 知られていた。

 尊いお方に、自分の妄想の世界の貴方達を見られていた。

 こんな羞恥耐えられないっ!!!!!!!

 こんなことだったらもう、婚約破棄して田舎に逃げたいぐらいよ!!!!



「マージュ?!落ち着いて!君の作品はどれも儚くて、素敵な作品ばかりだ!!それに作家であることを知っているのは僕だけだから!」


「それ以上近づかないでください!!」


「カイも君の作品の大ファンなんだよ!?」


「知りたくない事実です!お願いしますから、それ以上もう何も言わないでください!!」

 
 今までの行いが全て罰として帰ってきているような地獄の時間だ。


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