愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
「もちろん萌にも挨拶に来てもらうよ。その前に俺が両親としっかりと向き合うべきなんだ。……とくに母さんと、な」

「遼生さん……」

 声が悲しげで思わず顔を上げると、目が合った遼生さんは無理して笑顔を作った。

「また待たせることになってごめん。少しだけ俺が両親と話し合う時間をくれないか?」

「もちろんですけど、本当にいいんですか?」

「あぁ、大丈夫。俺には萌と凛がいるから。だからさ、毎日顔を見ながら電話で話をさせてくれ。そうでないと萌と凛不足になると思う」

「ふふ、なんですかそれ」

 つい笑ってしまえば、遼生さんはホッとした顔を見せた。

「本当だよ。東京でどれだけふたりに会いたいと思ったか。……もう二度と離れたくない」

 急に彼の端正な顔が近づいてきて、そっと頬にキスを落とされた。

 久しぶりにキスにびっくりしたけれど、嫌なわけがない。むしろもっとしてほしいくらい。

「私も離れたくないです」

 再会してからその気持ちがさらに強くなった。遼生さんと一緒にいられない未来なんて考えられないくらいだ。

 至近距離で見つめ合っていると、胸の鼓動の速さが増していく。
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