愛が溢れた御曹司は、再会したママと娘を一生かけて幸せにする
 遼生さんから凛の存在を聞かされたふたりは、これまで渡せなかった分と言って多くのおもちゃや服、本などを凛に用意してくれていた。

 その量は十二畳の部屋が埋まるほどだった。中には室内専用の大型アスレチックまであり、凛は大喜び。

 満面の笑みで「ありがとう」と言われたお義父さんとお義母さんは、明子さんの言っていた通りにすっかりメロメロになっていた。

 さすがにいただいた物全部を持ち帰られず、また遊びに来た時用にほとんどを彼の実家に置かせてもらった。

 夕食をともにして凛はすっかりとふたりに懐き、お義母さんの強い要望もあって今夜は泊まらせてもらうことになった。

「まさか会った初日に、凛がいきなり母さんと寝るって言い出すとは思わなかったな」

「本当ですね。でももらった絵本を読んでもらうんだって嬉しそうでしたよ」

「今頃きっと父さんと母さんで、どっちが凛に本を読み聞かせてやるかで揉めていると思うぞ」

 夕食の席でも、凛がなにかを食べるだけで「可愛い」を連呼していたふたりなら、その様子が容易に想像できてしまう。

 凛がお義母さんと一緒に寝ると言うので、私は遼生さんが学生時代まで過ごした部屋に泊まることになった。

 ふたりで寝るには十分すぎるキングサイズのベッドに横になり、どちらからともなく身を寄せ合う。

「今日は疲れただろう」

「はい、ずっと緊張しっぱなしでした」
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