悪役令嬢は全力でグータラしたいのに、隣国皇太子が溺愛してくる。なぜ。
「せっかく申し出てくれたのにごめんね。きっと私だけの方が、宮田さんも心を開いてくれると思うの」
「本当にお姉ちゃんひとりで平気?」
「……ユーリがそう言うなら、へレーナに見つからないように扉の前で待機している」

 こうして私ひとりで話を聞きに行くことになった。万が一を考えて、映像を残せる魔道具と、自動で結界を張る指輪型の魔道具をつけていく。先ぶれも出して、準備を整えへレーナの部屋を訪れた。



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