推しがいるのはナイショです!
「課長、誰がこの課から一緒に行くんですかあ?」
高塚さんが、他の人を押しのけて課長に近づいた。また、大きい目で課長を見上げている。
「私、本社勤務夢だったんですぅ。ぜひ、一緒に連れて行ってくださあい」
また部長に頼みこんで、一緒に異動ってことになるかもしれないわね。
のほほんと聞いていた私の耳に、予想外に厳しい課長の声が聞こえた。
「無能は必要ない。本気で本社勤務になりたいのなら、外見だけでなくもっと自分の内面を磨きたまえ」
しん、と短い静寂のあと、くすくすとあちこちから小さい笑いが聞こえた。真っ赤になった高塚さんは、珍しくどすどすと苛立たし気にフロアをでていってしまった。
「課長、よく言ってくれたね」
隣の留美が小さく拍手しながら言った。
「本社じゃなくたって、仕事し続けたいなら当然のことだわ」
「見た? 高塚さんの顔。あー、すっとした」
「でもちょっとかわいそうかな」
「ああいうタイプは、はっきり言われないとわかんないのよ」
「そうね。これで真面目に仕事してくれるようになるといいけど」
「水無瀬さん」
急に呼ばれて、私は背筋を伸ばす。
「は、はい」
「ちょっとこの後いいかな。少し話があるんだが」
「え? あ、はい」
高塚さんが、他の人を押しのけて課長に近づいた。また、大きい目で課長を見上げている。
「私、本社勤務夢だったんですぅ。ぜひ、一緒に連れて行ってくださあい」
また部長に頼みこんで、一緒に異動ってことになるかもしれないわね。
のほほんと聞いていた私の耳に、予想外に厳しい課長の声が聞こえた。
「無能は必要ない。本気で本社勤務になりたいのなら、外見だけでなくもっと自分の内面を磨きたまえ」
しん、と短い静寂のあと、くすくすとあちこちから小さい笑いが聞こえた。真っ赤になった高塚さんは、珍しくどすどすと苛立たし気にフロアをでていってしまった。
「課長、よく言ってくれたね」
隣の留美が小さく拍手しながら言った。
「本社じゃなくたって、仕事し続けたいなら当然のことだわ」
「見た? 高塚さんの顔。あー、すっとした」
「でもちょっとかわいそうかな」
「ああいうタイプは、はっきり言われないとわかんないのよ」
「そうね。これで真面目に仕事してくれるようになるといいけど」
「水無瀬さん」
急に呼ばれて、私は背筋を伸ばす。
「は、はい」
「ちょっとこの後いいかな。少し話があるんだが」
「え? あ、はい」