完璧上司の裏の顔~コスプレ動画配信者、実はファンだった苦手な上司に熱烈溺愛される

「千紗ちゃん……」

 複雑な気持ちをかき消すように、千紗を抱き寄せ唇を重ねた。何度も角度を重ねるうちに、口づけが深くなる。

「井村さんと星が見たかったんです」

 その言葉で理性は飛び、千紗の親せき宅の敷地内ということも忘れて、覆いかぶさった。
 すぐに千紗を押し倒す。離れていた時間が長かったことと、不安も相まって、自分が抑えられない。

「どうしよう……抱きたい」
「い、井村さん? 酔ってます?」
「ごめん。優しくできないかも」

 千紗の服をすぐに剥ぎ取り、貪るように肌に口づけた。

「ど、どうかしたんですか」
「久しぶりだから……だめ?」
「ダメじゃないけど、あぅ……」

 首筋を軽く吸うと、千紗が切ない吐息を漏らす。
 まだ数えるほどしかしてないが、千紗の弱いところはもうわかっている。というかかなり敏感なので、あちこち弱点だ。

 ──好きすぎてしんどい。めちゃくちゃにしたい。

 そういう時期だった。このまま遠いところへ行ってしまうような──実際物理的に遠いところにいた──気がして、いささか乱暴にことを進めてしまう。


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