聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

「っ、きゃ…!?」



ぽすん、と紫呉さんの腕の中にいつものことながら収まってしまった。



ど、どうして今抱きしめられてるんだろう??



「紫呉さんっ…!?ここ、お店の中で…」



「こうしたらわかるかもしれませんよ?」



「へ……??」



「こうしたらわかる」……って???




さっきから紫呉さんの言ってる意味がわからなくって、頭に浮かぶのははてなマークばかり。



でも、紫呉さんがここまでして私に伝えようとしてるってことは…きっと意味があるってこと。



何も考えずに答えを求めるのは良くないことだと思った。



うーん…紫呉さんに抱きしめられることで、何かがわかるのかも?



だから、きっと紫呉さんはいきなり私を抱きしめてきたんだ。



ということは……紫呉さんと近づくことに意味がある…?
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