飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「…………ブハッ」

 沈黙を破って、セイラが噴きだした。

「凛、猫飼ってんだ⁉ あはは! 人じゃないじゃん~! ウケる!」

 遠慮なく笑いだすセイラに、クラスのみんなも空気を緩めて笑い出す。

「月寄さん、そういうキャラ?あはは、猫が好きとか、めっちゃかわいい~」

「おいキョン!猫に負けた感想は⁉」
 
 気になって振り返ると、キョンと目が合う。


「……ふーん。 月寄は、飼い猫が好きなんだ」


 キョンが、意地悪く口角をあげた。


「っ……!」


 そこではじめて自分が言ったことの意味を理解してきて、カァッと顔の温度が急上昇する。


「すっ、好きって言うのは、その、色んな意味での、」

「うん。 好きなんだね。 咄嗟に言っちゃうくらいには」

「~~~……!」


 キョンの意地悪な笑顔にどうすることも出来なくて、私は逃げるように自分の席へ向かった。


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