飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「……あ。それ」


 私の胸元を見た彩人くんが、何かに気付いた。


「?」

「よかった……凛のじゃなかったか」

「え?」

「そのネックレス」


 言われて、自分のネックレスが返ってきていたことを思い出した。

 前はこれがないと不安で仕方なかったのに、つけてることを忘れるなんて……
 

「こないだ街で猫が、それと似たネックレス咥えてるの見てさ」


 …………〝猫〟?
 

「誤って飲み込んで喉詰まらせたらかわいそうだし、凛が落としたのかもと思って取ろうとしたんだけど逃げられちゃって」
 
「……それって、いつ?」

「えっとー、二週間くらい前かな。 駅前のカフェバイト行く前だったから……たぶん水曜日」

< 213 / 327 >

この作品をシェア

pagetop