飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「っ、キャー!!‼」
ビックリして悲鳴をあげた私は夏宮くんの頬をバッチーン!と引っ叩いて、足をもつれさせながらソファの後ろに逃げる。
「え⁉え⁉なに⁉え⁉」
私は動揺を口に走らせながら、ソファのクッションをギュッと抱えて夏宮くんから距離をとる。
行方不明の夏宮くんが、なんでうちに!?それもは、裸で……あれ⁉猫ちゃんは⁉
「っ……ってぇー……なにも叩かなくてもよくない?」
夏宮くんは私に叩かれた頬を押さえて顔を歪め、そこに座り込んでいる。
「え、あ、ご、ごめ……え?夏宮くん?夏宮くん?」
「うん、そう、夏宮くん。俺、ちゃんと夏宮くんに見えるよね?」
逆に聞かれてしまって「へ?う、うん……?」とあいまいに頷く。
茶色のサラサラな髪も、芸能人みたいに整った顔も、透明感のあるハキハキとした声も……私の知ってる夏宮くんだ。