飼い始めたイケメンがずっとくっついて離れてくれない。
「……」


 夏宮くんが間抜けに笑う私を見てかたまった。

 ……あれ? もしかして呆れちゃった?


 夏宮くんが、私をじっと見つめたまま鼻から息をふー……と多めに吐きだした。

 
 これは……おこ……?


「ごめ 「かわいい」


 私のごめんなさいを遮って、夏宮くんが真顔で言った。


「⁉ え……っ⁉」

「わざとやってる?」

「わ?わざとって……?」


 私いま、なにかわざとらしいことしたっけ? なにか可愛いって言ってもらえるようなこと、したっけ??


「そのかわいい顔、絶対学校でしないでよ」


 夏宮くんは頬杖をつきながら、私の頬に人差し指の第一関節を使ってふにっとさわった。


「~~~っ」


 またこの人は真顔でそういうことを……!


< 62 / 327 >

この作品をシェア

pagetop