【SS】夜恋


「全然。……斗真(とうま)と話すらできなくて、寂しかった」


「え?」


「特別なことなんてしなくていいから、私の傍に居て」




胸ぐらを掴んで引き寄せると、君はきょとんとした顔を、緩い笑顔に変えた。




「うん、分かった」




君の優しくて、愛情たっぷりな笑顔は、私の胸をドキドキと高鳴らせる。

君のことは、嫌いじゃない。


……だけどね。




「いつまで付いてくるの……もう1人にしてってば!」




今も、すれ違ってることに気付いてないでしょ。




「千花が傍に居てって言うから……」


「それは四六時中って意味じゃない!」


「分かった……」


「いちいち落ち込まない!」




もう、君は私のことが好きすぎる。


……そんな君に、愛想を尽かさない私も、私なんだけど。




[終]

< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

【SS集】クリスマスに甘い恋を。

総文字数/18,021

恋愛(その他)48ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
クリスマス・クリスマスイブに進展する 3つの恋を切り取った小話集。 ☆ ★ ☆ Story1 ☆ ★ ☆ 【太陽みたいな笑顔に溶かされて。】 告白されて付き合った“彼氏”の浮気を目撃し、 イライラしていた女の子が、 明るいケーキ屋バイトくんに口説かれる話。 「笑った顔、すっごくかわいいね。 眉間にしわ寄せてる顔よりもずっと、きみに似合うよ」 ‪★ ☆ ★ Story2 ★ ☆ ★ 【ひとりぼっちの少女は、無気力総長の愛に飼われる】 家族に虐げられている女の子が家を追い出され、 喫茶店にいた無気力男子に拾われるお話。 「よし、よし。…きみ、ほんと捨てネコみたいだね。 僕が飼ってあげようか?」 ☆ ★ ☆ Story3 ☆ ★ ☆ 【星空の下、あこがれの先輩と2人きり。】 幽霊部員ばかりの天文部に所属する女の子が、 ひょうひょうとした部長と2人きりで天体観測をするお話。 「顔熱いよ、伊月。そんなにうれしい?両想いで」
【SS集】きゅん、集めました

総文字数/12,514

恋愛(その他)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
お手軽に、“きゅん”できる。 そんなショートショートを、 気まぐれに更新します。
【短】水溜まりに映る花火は、綺麗だった

総文字数/12,348

恋愛(キケン・ダーク)35ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
学校に行けばいじめられ。 家に帰れば虐待され。 外に逃げれば暴行を受ける。 そんな私に手を差し伸べてくれたのは、 不愛想な彼だった。 ――これは、私の不幸な日々。 (※ウェブ版推奨)

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop