私のボディーガード君
「妃奈子さん、どうしたんですか? ツンツンして」
「ツンツンしてないもん」
「妃奈子さんは時々子どもみたいになるから手を焼きます。ねぇ、妃奈子さん、どうしたらご機嫌を直してくれますか?」
白いワイシャツの二本の腕が私の胸の前に周って来て、後ろから抱きしめられた。背中に三田村君の逞しい胸板を感じて、ドキッとする。
「夕飯は妃奈子さんの好きなハンバーグにしますから、ご機嫌直して下さい」
耳元にかかる普段よりも甘い声に頬が緩みそうになる。
三田村君の手のひらの上で上手く転がされているようで悔しいけど、にやけちゃう。
「あ、妃奈子さん、笑った」
「笑ってないもん」
「笑ってますよ」
クスッと笑う声に乗せられて、つい笑ってしまう。
三田村君に上手く乗せられてしまった。
それから三田村君が和風ハンバーグを作ってくれた。
ダイニングテーブルで向かい合って、いつものように一緒に食事を摂る。
三田村君が作ってくれるご飯は今日も美味しい。
私の作ったご飯も美味しいと思ってくれるといいけれど。
じっと三田村君を見ていると目が合う。三田村君は穏やかに微笑んで「何です?」と聞いた。
「今日も三田村君のご飯、美味しいなと思って」
「ありがとうございます。妃奈子さんのご飯も美味しいですよ」
嬉しい事をいつも三田村君は言ってくれる。
幸せだな。ずっと三田村君と暮らしていきたいけど、この生活も母が議員を辞職するまで……。
あと三ヶ月か……。
私、ちゃんと三田村君とさよならできるかな。
そんな事を考えていたら、「また沈んだ顔をして、今度はどうしたんですか?」って三田村君に聞かれた。
「ツンツンしてないもん」
「妃奈子さんは時々子どもみたいになるから手を焼きます。ねぇ、妃奈子さん、どうしたらご機嫌を直してくれますか?」
白いワイシャツの二本の腕が私の胸の前に周って来て、後ろから抱きしめられた。背中に三田村君の逞しい胸板を感じて、ドキッとする。
「夕飯は妃奈子さんの好きなハンバーグにしますから、ご機嫌直して下さい」
耳元にかかる普段よりも甘い声に頬が緩みそうになる。
三田村君の手のひらの上で上手く転がされているようで悔しいけど、にやけちゃう。
「あ、妃奈子さん、笑った」
「笑ってないもん」
「笑ってますよ」
クスッと笑う声に乗せられて、つい笑ってしまう。
三田村君に上手く乗せられてしまった。
それから三田村君が和風ハンバーグを作ってくれた。
ダイニングテーブルで向かい合って、いつものように一緒に食事を摂る。
三田村君が作ってくれるご飯は今日も美味しい。
私の作ったご飯も美味しいと思ってくれるといいけれど。
じっと三田村君を見ていると目が合う。三田村君は穏やかに微笑んで「何です?」と聞いた。
「今日も三田村君のご飯、美味しいなと思って」
「ありがとうございます。妃奈子さんのご飯も美味しいですよ」
嬉しい事をいつも三田村君は言ってくれる。
幸せだな。ずっと三田村君と暮らしていきたいけど、この生活も母が議員を辞職するまで……。
あと三ヶ月か……。
私、ちゃんと三田村君とさよならできるかな。
そんな事を考えていたら、「また沈んだ顔をして、今度はどうしたんですか?」って三田村君に聞かれた。