私のボディーガード君
「妃奈子さん、本当に一人で大丈夫ですか?」
ベッドの上に横たわる私を三田村君が心配そうに見た。
気分が悪くなった私の為に三田村君が高橋さんが勤めるホテルで部屋を取ってくれた。
「うん。部屋から一歩も出ないから、三田村君は話を聞いて来て」
完全に足手まといになってしまった。これ以上、三田村君に迷惑をかけたくない。
「何かあったら必ず連絡を下さい」
「大丈夫だって」
「妃奈子さん」
ベッドの端に腰かけた三田村君がじっと私を見つめる。
「何?」
「昨日はすみませんでした」
「え?」
「浅羽さんの事で」
三田村君気にしていたんだ。
「腹を立てて子どもっぽい態度を」
「それは私の方だよ。三田村君を信じられないって言った私が悪かった。ごめんね。それから、綾子さんの事では助けてくれてありがとう。昨日、言いそびれてたけど、綾子さんも社長も物凄く私に謝ってくれたから。三田村君のおかげだよ」
「いえ。俺は何も」
照れくさそうに人差し指で頬をかく三田村君が何か可愛い。
頼りがいのある三田村君も、腹を立てた三田村君も、可愛い三田村君も愛しい。
まさか、こんなに大好きになるとは思わなかった。
「三田村君、本当にいつもありがとう」
「妃奈子さん、どうしたんですか?」
「三田村君には沢山助けてもらっているから、お礼が言いたくて」
「妃奈子さんは大事な人ですから」
「大事な人?」
「はい。全力で守ります」
守るって言葉を聞いた瞬間、私の身代わりになって銃弾を受ける三田村君が浮かんで胸が締め付けられる。
三田村君に守られている事が苦しい。
ベッドから起き上がって、三田村君の広い背中に腕を回して抱きしめた。
「妃奈子さん……」
頭の上で三田村君の掠れた声が響いた。
ベッドの上に横たわる私を三田村君が心配そうに見た。
気分が悪くなった私の為に三田村君が高橋さんが勤めるホテルで部屋を取ってくれた。
「うん。部屋から一歩も出ないから、三田村君は話を聞いて来て」
完全に足手まといになってしまった。これ以上、三田村君に迷惑をかけたくない。
「何かあったら必ず連絡を下さい」
「大丈夫だって」
「妃奈子さん」
ベッドの端に腰かけた三田村君がじっと私を見つめる。
「何?」
「昨日はすみませんでした」
「え?」
「浅羽さんの事で」
三田村君気にしていたんだ。
「腹を立てて子どもっぽい態度を」
「それは私の方だよ。三田村君を信じられないって言った私が悪かった。ごめんね。それから、綾子さんの事では助けてくれてありがとう。昨日、言いそびれてたけど、綾子さんも社長も物凄く私に謝ってくれたから。三田村君のおかげだよ」
「いえ。俺は何も」
照れくさそうに人差し指で頬をかく三田村君が何か可愛い。
頼りがいのある三田村君も、腹を立てた三田村君も、可愛い三田村君も愛しい。
まさか、こんなに大好きになるとは思わなかった。
「三田村君、本当にいつもありがとう」
「妃奈子さん、どうしたんですか?」
「三田村君には沢山助けてもらっているから、お礼が言いたくて」
「妃奈子さんは大事な人ですから」
「大事な人?」
「はい。全力で守ります」
守るって言葉を聞いた瞬間、私の身代わりになって銃弾を受ける三田村君が浮かんで胸が締め付けられる。
三田村君に守られている事が苦しい。
ベッドから起き上がって、三田村君の広い背中に腕を回して抱きしめた。
「妃奈子さん……」
頭の上で三田村君の掠れた声が響いた。