私のボディーガード君
「妃奈子さん、痛い？」

黒い瞳がベッドに横たわる私を心配そうに見つめる。
文字通り、今、三田村君と繋がっている。

下腹部に熱くて硬い三田村君を感じて、涙がこみ上げてくる。

「離れた方がいい？」

慌てるように三田村君が重なった腰を離そうとする。三田村君の腰に腕を回して、離れる事を阻止した。

「違うの。これは感動の涙なの。なんか、三田村君と一つになったと思ったら嬉しくて」

好きな人とつながる事がこんなに感動的だって知らなかった。好きって気持ちがどんどん溢れて来て、目の奥を熱くする。

ポロリと涙が零れると、柔らかな唇が涙を吸い取るようにキスしてくれた。
優しい唇の感触に胸が震えて、また涙が浮かんでくる。

好きで好きで堪らないってこういう事を言うんだ。

「妃奈子さん、好きだ。愛してる」

感情のこもった熱い声にまた感動して、目の際に涙が浮かぶ。
さっきから感極まる事ばかり続いて、泣いてばかり。

「私も愛してる」
広い背中に腕を回して、三田村君を抱き寄せた。
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