パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
今日は森田さんからの仕事はなかったが、それでも休んでいた分たまっていたので、一時間ほど残業になった。
すでに駒木さんに連絡を入れているので、問題ないけれど。

「花夜乃さん!」

会社を出たらいきなり、目の前に大きな花束が出現した。

「駒木さんですよね?」

苦笑いでそれを避け、彼を探す。

「そうだよ」

すぐにバラの花束の陰から彼が姿を現した。

「なんでタキシードなんですかね?」

苦笑いで彼に促されるままに、停めてあった車に乗る。

「だって、今日は特別な日だからさ」

なんでもない顔で運転席に収まり、私がシートベルトを締めたのを確認して彼は車を出した。
今日が特別な日で駒木さんがタキシードならば、私はウェディングドレスでなければいけないのだが、こんな普通の服でいいんだろうか。

駒木さんが私を連れてきたのは、いつぞやも来た老舗高級ホテルだった。

「花夜乃さんもお着替えだよ」

そう言って彼は、私を衣装室へと連れていく。
そこにはウェディングの二次会で使えそうな、ミモレ丈の白ドレスが準備してあった。

「僕からのプレゼント。
どう?」

少し心配そうに駒木さんが私の顔をうかがう。

「嬉しいです……!」

こんなもの、用意してくれるなんて思ってもいなかった。
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