パーフェクトな警視にごくあま逮捕されました
隠しても仕方ないので、正直に気持ちを話す。

「んー、今から花夜乃さんの気持ちも身体もできるだけほぐすけど、それでも怖かったらやめるから言ってね?」

「ん」

私の髪を軽く撫で、あやすように駒木さんは口づけを落とした。
それだけで、多少の無理はしようと思うのは、やっぱり愛の力なんだろうか。

「じゃあ、花夜乃さんの身体に触れるね」

下着の上から駒木さんの手が私の胸をマッサージするように軽く揉む。

「気持ち悪かったりしない?
大丈夫?」

「大丈夫、です……」

「下着外して直に触るけど、本当に嫌だったらすぐに言ってね?」

わずかに眉を寄せ、背中に手を回して彼が下着の留め具を外す。

……なんで駒木さんは何度も確認して、こんなに心配そうなんだろう。
ああ、そうか。
あんなことがあったから、トラウマになっていたり、フラッシュバックしたりしないように、気遣ってくれているんだ。

「駒木さん」

「なに?」

私の胸に触れようとしていた手を、彼が止める。

「本当に嫌なときは言うから、大丈夫ですよ。
お気遣い、ありがとうございます」

「気遣うなんて。
愛する花夜乃さんを大事にするのは当たり前だろ」

軽く重なる、唇が心地いい。
だからきっと、駒木さんを受け入れられると思うんだ。

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