彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode. 0】
「菜摘。お前の能力ならどんな仕事でも出来る。それもお前を選んだ理由なんだよ。業務の仕事より面白い仕事が山とある。自分を狭めるな。新しい世界へ俺と一緒に出よう」
なんて、口のうまい人なんだろう。そうかも、なんて思ってしまうじゃないの、はあ。
菜摘は俊樹の顔を見つめた。彼は頭をかしげて彼女を見る。
なんて素敵なの。やっぱり彼から離れられないと思う。
菜摘は彼の顔を両手で挟んで、自分からはじめて彼の唇にキスを落とした。
「っ菜摘!」
俊樹は不意をつかれて、赤くなった。
「わかった。何がわかったって、俊樹さんと離れられないと今わかった。だったら、取るべき道はひとつしかない。決めたわ」